おすすめの予備校活用法

予備校職員の私としては、予備校に入学された方には、せっかく保護者の方が決して安くない学費を出してくださっていますので、ぜひより多くの方々に予備校を有効活用していただきたい、という願いを持っています。ところが実際には、ただ授業直前に来校し、授業が終わると同時に帰宅するだけの繰り返しになっている方が少なくありません。でもそれだけではあまりにもったいないと思います。そこで、予備校職員である私の立場から、予備校とのうまい付き合い方・活用法についてご提案いたします。予備校を、そして出してもらった学費を活かすも殺すも自分次第です。第一志望校合格のためにも、ぜひ予備校を使い倒してほしいと思います。

1.自分を「お客様」だと思わない

「いきなりとんでもないことを言い出すやつだ!」と思われたかもしれません。実際、職場では口が裂けても言えないことですが、でもその方が、はるかにうまく予備校を活用できるので、本当は職場でもはっきりこう言いたいのが正直な気持ちです。これは何を言いたいのかといいますと、「職員にも講師にも謙虚な気持ちで接してほしい」ということです。

予備校はサービス業ですので、私たちは生徒さんを「お客様」として扱います。でも人間は、自分が客だと思うとついつい「上から目線」で、「金を払っているんだから何を言ってもやってもかまわない」と言わんばかりのぶしつけな態度を取りがちです。でも、職員にしても講師にしても、人生経験を重ねた大人であり、人生の先輩です。さらに、予備校の費用も、保護者の方が汗水たらして働いたお金を、わが子の将来のために、第一志望校合のためにと惜しげもなく払ってくださっているのです。だからこそ「お客様」として、志望校合格のためにいろいろなフォローをしてもらえるのです。そのことを忘れずに、常に感謝の気持ちで予備校に通うようにすると、私たちや講師たちは、自然と「この生徒の合格のためなら、何でもしてあげたい」という気持ちになるのです。


でも、もし「金を払っているんだからやってもらって当然」と考え、感謝どころか、ささいなことでもクレームをつけたらどうなるでしょうか(もちろん、本当に不手際があれば、遠慮なく言ってもいいと思います)。その生徒と接する目的は、その生徒の合格のためでも、心からのフォローでもなく、「その生徒から文句を言われないこと」になるでしょう。そのため、仕事と割り切って最低限のことだけをしようと考え、あえてこちらから何か特別なことをしてあげようとは思わないでしょう。もちろん、職員・講師が皆そうとは限りませんが、それではもったいないと思いませんか? 心がけひとつで全然違うのです。

確かに私たちは、どんな生徒のためにも、できる限りのことをしようと日々努力しています。でも、同時に職員も講師も人間です。露骨な態度には出さないまでも、同じ労力をかけるなら、素直で謙虚で、どんなことにも耳を傾けようとする生徒をかわいがりたい、と思うのが本音です。もっとも最近は、むしろ保護者の方がそういう態度をとりがちなのですが、常に職員や講師を味方につけ、いざという時に助けてもらえるだけの関係をつくっておくことが、実は最も重要な予備校の活用法なのです。

2.入学した予備校のメリットを生かすことだけを考える

「入学したはいいけど、思っていたのとは違う」ということは、起きないに越したことはありません。ただ、100%完璧な予備校はありませんので、どこかに難点はあるでしょう。もっとも、入学するまではいいところばかり見えていたと思いますので(もっとも予備校側も、いいところばかり見せた面があることも否めませんが・・・)、いざ入学してみると、想定外のこともあるかもしれません。でも、これは大学でも職場でも人間関係でも、どこででも起こりうることです。「隣の芝は青い」ではありませんが、別の友人の通っている予備校や、後日知った予備校の方がよく感じる、ということはあるかもしれません。だからと言って、そんな気持ちで勉強しても成績は上がりませんし、ましてやそれを理由に転校するのは、時間やお金の大きなロスです。あまりにも内容の違う、詐欺に近い内容であれば別ですが、せっかくある程度時間と労力をかけて探し、良いと思って自分の意志で入学した予備校です。そこでのメリットを生かし、自分なりにうまく活用することだけを考えて通学してください。その方が合格に断然近づきます。何より、ネガティブなことを考えている時間がもったいないです。

3.施設や副教材は大いに活用する

本科生なら追加料金なしで利用できる施設・副教材がもしあれば、活用しない手はありません。また、有料のものであれば、自分にとって、通常授業とは別に、あえて追加料金を払ってでも利用する価値のあるのかどうかを、しっかり考えてから利用した方がいいと思います。どちらにもお金を払っているのに、両方とも中途半端になってしまっては何にもなりません。尚、いろいろありすぎて何をどう活用していいかわからない、いわば「宝の持ち腐れ」状態になっているようでしたら、早めに職員や講師に相談し、自分に合った活用法を確立した上で利用することをおすすめします。

4.予備校のイベントには積極的に参加する

予備校主催の、ゴールデンウィークや夏休みの勉強会・合宿などのイベントには、マンネリ化や「井の中の蛙」になることを防ぐ、いわば「カンフル剤」になるいい機会です。世間では休みの時期だけに、ただでさえ気が緩みがちですので、そういう時期に、あえて「周りががんばっているので自分も負けていられない」などと啓発されるような環境に身を置くのはとてもいい経験です。私も何回か、イベント支援スタッフとして携わったことがありますが、最初は浮かれ気味だったり、いやいや来たのが見え見えだったりした生徒たちが、終わるころには何とも言えないいい顔で、「参加して本当によかった」と満足して帰っていく姿を何人も見ています。何をかくそう、受験生時代の私自身がこうした予備校のイベントが好きではなかっただけに、その反動といいますか、むしろおすすめする立場になっているのは、実体験したからだと思います。

5.自習室では主に予復習及び苦手科目を勉強する

入学した予備校に、自習室や空き教室があるならどんどん活用してほしいと思います。でも、予備校の開館時間や閉館日、自宅からの距離などの関係で、やるべき全ての勉強を自習室でできるとは限りません。そこでおすすめなのは、自習室では授業の予復習や高校の宿題など、最優先でやるべきことや、苦手科目の勉強をすることです。たとえ閉館時間後、家に帰って勉強の続きをやろうと思っていても、いつの間にか寝てしまい、気づいたら朝になっていた、なんてことにもなりかねませんし、そうなると学習リズムが一気に崩れます。また、苦手科目を残したまま帰宅し、自宅でこなそうとしても、嫌いなにんじんばかりが残ったカレーを食べるようなもので、モチベーションは下がるでしょう。また、やる前は多少眠くてもがんばろうと思っていても、苦手科目の参考書や問題集を開いたとたん、眠気や疲れが一気に襲ってくることも考えられます。


その点、最低限やるべきことを片付けてから帰宅すれば、気分もすっきりすると思いますし、それらが終わってさえいれば、帰宅後の時間を心置きなく使えます。ですので、たとえその時間がわずかでも、何か得をしたような、時間を有効に使っているような前向きな気分で、残りの勉強ができると思います。そういう時間こそ得意科目に費やせば、一気にはかどるのではないでしょうか。何より、多少コンディションが悪くても、得意科目ならそれなりにこなせるはずです。

優先的にやるべきことと苦手科目とを、時間をかけて落ち着いて、しかも眠気も疲れもさほどではない時間帯に自習室でこなし、帰宅してから、あるいは閉館日に得意科目をこなすことで、時間を有効に使って前向きに勉強ができ、それを続けることで自信につながってくると思います。

6.予習は模試の予行演習のいい機会として活用する

5に関連して、予習について補足をさせていただきますが、まず「完璧にできるまで何時間も粘る」というやり方はおすすめできません。確かに、ちょっとわからないからと言って、すぐにあきらめるのもよくありませんが、予習の目的は、わかるところとわからないところとを事前に確認し、自分にとって何をテーマに、どの内容について理解することを目標に授業を受けるのかを決めることであり、あくまで効果的な勉強をするためです。ですので、ただ自分の問題集や参考書をこなすのと同じように、時間無制限でダラダラとこなすのではもったいないのです。受験本によくある、「問題をこなした直後に解答・解説で確認できない予習には意味がなく、また、大量の時間をかけるくらいなら復習に時間を充てた方がいいので、予習が必要な予備校には行く意味がない」という指摘は、非効率な予習のやり方をふまえてのことです。確かに非効率ならあまり意味がないと私も思います。でも、予習はやり方次第なのです。


私のおすすめは、模試の予行演習としての活用です。問題を、例えば30分なら30分と時間を決め、辞書も参考書も何も見ないで、あくまで模試のつもりで解くのです。これが問題集だったら、解答・解説がついているため、その場で確認ができますが、予習なら授業当日まで答えはわかりませんので、当然ながらその場で答えを確認できない模試を意識するには、かえって好都合とも言えます。この機会を利用しない手はありません。それも、自宅のように慣れた環境よりも、自習室の方がある程度の緊張感を持ってできますし、周りも勉強しているわけですから、まさに模試(つまり入試)本番の雰囲気さながらです。

本番を想定した訓練を模試に限定してしまうと、回数には限りがあるため、どうしても足りません。そこで、普段から模試(入試)に即した訓練を定期的にやる必要があり、それには予習時が最適だと思います。特に自習室での予習なら、よりよい活用ができますので、ぜひ試してみてください。

7.どんどん質問をする

どんどん質問することの効果を否定する方はほとんどいないと思います。でも、実際講師にどのくらい質問をしているかといえば、ほとんどしていない方が多いと思います。でも、それはとてももったいないと思います。ちなみに私も、高校・浪人時代には質問はほとんどせず、理想の結果を出せなかった大きな原因の1つだと今でも後悔しています。そこで、よく目にする、質問をしないタイプの例とその対策をご提案したいと思います。


・恥ずかしくて(人見知りで)性格的にできない。
気心の知れている予備校の職員に頼んで、仲介してもらいましょう。恥ずかしいのはおそらく最初の何回かだけで、すぐに慣れるでしょう。

・何をどう聞いていいのかわからない。
・何がどうわからないのかをうまく説明できない。

問題集や参考書と、自分で解いたノートを持って行き、「この問題をこのように解いたんですが、これでよろしいでしょうか」「この問題をここまで解いたんですが、ここからわからなくなりました」などと質問してみましょう。要は何がどうわからないのかを説明しようとするより、解いた問題とノートを見せた方が早いのです。これだと講師も、どこがわかってないのかが一目瞭然です。

・解説を読んでわかったことにしてしまう。
たとえ解説を読んで、「だいたいわかった」と思ったり、「よくはわからないけど覚えるしかない」と勝手に納得してしまっても、後日似たような問題が解けるとは限りません。それなら、解説も一緒に持って行き、「この解説を読んでもよくわかりません」と聞いてみましょう。その場でも理解できますし、改めて解説を読むと、今度は「ああ、先生が言っていたことはこういうことなんだ」と再認識できるでしょう。そうすれば結構忘れないものです。

・質問待ちの人が多すぎて、それを待ってまで質問する気になれない。
質問をしたい講師の予定来校時間を聞いておき、来校したら真っ先にその講師のところに行き、まず「今大丈夫でしょうか?」と聞いてください。大丈夫ならすぐ質問を受けてくださるでしょうし、だめでも「今は時間がないから●●時ごろ来てくれないかな?」などと言ってくれるでしょう。また、先着がいた場合でも、「いつごろなら大丈夫でしょうか?」と聞いたり、「時間をおいてまた来ますので、その時お願いします」などと言ったりしてみましょう。講師も約束した以上、質問を受けるまでは帰らないと思いますし、何より、立ったまま長時間待つ必要がなくなります。その間に食事をとったり別の勉強をしたりしながら待ち、頃合を見て質問に行けばいいのです。

8.自分で購入する赤本と、予備校で借りる赤本とを決めて使い分ける

受験校が2、3校ならともかく、実際はもっと多くの大学を受験する方が多いので、受験する大学の赤本(過去問題集)を全て購入すると、それだけでかなりの金額になります。その点予備校には、貸出用の赤本が一通り揃っていますので、有効活用しない手はないと思います。ただ、全ての赤本を借りようとするのもどうかとは思います。そこで、購入をおすすめするのは、

・第1〜第3志望校(無理ならせめて第1志望校)の赤本
・センターの主要3科目分(無理ならせめて英語)の赤本
・予備校にない赤本


です。上位志望校の赤本は、使用頻度が多いと思いますので、いちいちコピーをとるより楽だと思います。また借りようとしたら既に貸出中、なんてことが続くと困ると思います。そして何より、購入して自習室や自分の部屋の机に常に立てかけておくと、背表紙にある上位志望の大学名を常に目にすることになりますので、その都度「絶対この大学に合格するんだ」という気持ちを新たにすることができます。私は、これが赤本の最大の効果だと思っています。上位志望校の赤本の購入をけちってはいけません。

センターの赤本を買っておいた方がいい理由は2つあります。1つは、値段が他の赤本より安く、かつ全ての年度の分が収録されているので、非常にお得感があることです。早稲田の赤本1冊分の値段で、主要2科目分は揃います。また、元々私大志望で、センター利用入試は受けない可能性がある方でも、良問揃いなので、基礎事項の確認にも最適です。もう1つの理由は、予備校で借りたいと思う時期は、同時に他の生徒の借りたい時期でもあるため、よほどタイミングが合わないと、借りたい時に借りられず、学習計画が狂いかねないことです。1冊8〜900円でその問題が解決できるわけですから、待つ時間をお金で買うと思えば安いと思います。受験生には、時間をお金で買うくらいの発想が必要なのです。

予備校にない赤本はもちろん買わざるを得ませんが、いくら大手の予備校でも、赤本という赤本を全て揃えているとは限りません。やはり地域やレベルによるニーズの差を考えて揃えているので、毎年1人受けるか受けないかの大学の分まで毎年購入はしないと思います。目安は、地元にも都内にもなく、かつその大学に入学するとしたら、間違いなく下宿することになる大学です。その場合は、まず予備校にあるかをチェックし、なければ書店にあるかをチェック、それでもなければ早めに(とはいっても2学期で十分です)取り寄せの手続きをしておいた方が無難です。最近は、直近の年度のものでなければ、「大型中古書店」に置いてあることがあります。

9.「滑り止め」の大学選びこそ予備校に相談する

私が面談を呼びかけると、すぐ私を訪ねてくる生徒と、ごく一部ですが、いくら呼びかけても面談に全くこない生徒とが必ずいます。面談に来ない生徒には、あまり人にいろいろ言われるのが好きではないタイプもいますが、一番多いのは、志望校のレベルと自分の学力のレベル(模試の成績や判定)との差が大きいタイプの生徒だというのが私の印象です。特に秋以降になると、私を避けているような時もあります。つまり、「面談で『志望校を下げろ』と言われるではないか」と思うようです。でも基本的に、私たち予備校職員はそんなことはしません。志望校は自分自身で決めるものであり、自分で納得した上で下げるならともかく、他人が一方的に下げるものではないと思っているからです。何より、そんなことをしたらモチベーションが下がるだけです。もちろん、模試の結果(の数字)が思わしくなければ再考を促すことはありますが、あくまで現状をしっかり受け止め、自覚を持って一生懸命勉強してほしいからです。


ただし、「滑り止め」の大学を選んであげることは、私たちの重要な役目だとも思っています。第一志望校に合格するに越したことはありませんが、少なくとも全敗させるわけにはいきません。上位志望校なら楽しく前向きに決められても、「滑り止め」の大学はできれば決めたくないし、受けたくないのが本音でしょう。だからこそ、各生徒の現状をふまえ、どの大学ならほぼ大丈夫でかつ、本人が納得するかを考えた上で提案しなくてはなりません。最大の目的は、前向きな気持ちで受験できる環境をつくることです。私たちはそんなことを考えながら、日々進路相談に応じていますので、「志望校を下げさせられる」などと考えずに、「滑り止め」の大学選びこそ、ぜひ予備校職員に相談してください。

10.授業が合わなかったら、どう合わないかで対策を考える

「授業が合わない」と言っても、パターンはいくつかあります。例えば、

・日程が合わない(例:部活等の状況が入学当初と変わった)
・講師(の教え方)が合わない
・レベルが合わない

といったところでしょうか。まず日程ですが、これはどうしようもありませんので、状況がわかり次第相談し、改善策をとってください。可能な対応法は予備校によって異なりますので、まずは確認することです。


次に講師ですが、これは主観ですので、そう感じたのであれば、まずは職員にその旨を伝えましょう。もし都合のいい別の日時の授業が取れるなら、それに越したことはありません。問題は、条件に合う授業が都合で取れない場合です。一番よくないのは「だったら授業には出ないで自習する」ことです。いくら合わなくても、授業に出る機会自体を放棄するのは本末転倒です。せめて他の科目・教科の講座への変更が可能ならそうしてください。それも難しいのであれば、「その講師の授業は本当に出る価値がないのか、何かメリットがあるのでは?」などと考え直してください。それでも価値もメリットもあまり見出せないようであれば、所属する予備校で可能なら、映像授業などを活用したり、講習時に気に入った講師の講座を取ったりするとよいでしょう。いずれにしても、欠席はしない方向で考え、常に価値やメリットを探す努力をしてください。講師も生活がかかっています。わざわざ受ける価値がないような授業はしないはずです。

尚、もし今の講師が合わないのではなく、人気講師や有名講師に教わりたいだけ、ということであれば、講習時にその講師の講座を取ることをおすすめします。それは、「人気講師・有名講師=自分に合った(わかりやすい授業をする)講師」とは限らないからです。一方で、講習時には、普段教わっていない講師の授業を受けるのは、通常授業からのマンネリ化を防ぐ効果がありますので、いい刺激になると思います。

レベルについては、授業開始までに、どのレベルの授業を受けてもらうかを決めるテストを受け、その結果で割り振られる、という形式をとっている予備校が大半です。ですので、基本的にはレベルが合わない、ということはほとんどないはずなのですが、その時のテストの結果が普段よりたまたま良すぎたり悪すぎたりすると、想定外のクラスになります。やむを得ないと思うのは、「受けてみたら難しすぎてついていけなかった」という場合です。これだと授業を受ける気持ちが萎えてしまいますし、本当にたまたまテストが出来すぎたということでしょう。この場合は職員に相談し、クラスを下げてもらうといいでしょう。

問題はその逆です。「授業のレベルが自分には簡単すぎる」という場合には、すぐに変えてもらうのは待った方がいいと思います。確かに、その問題はたまたまできなかったかもしれませんが、一方で、自分には簡単だと思えるレベルであれば、どんな形式で出題されても満点を取るつもりでないと、これから入試レベルの応用問題を解く際に困ります。ましてや「第一志望は早慶なのに、このレベルの授業を1年受けても、よくてMARCHレベルがいいところだから、上のレベルの授業を受けたい」というのは論外です。そういうタイプの生徒は、いくら基礎の抜けが発覚しても、今さら基礎の問題を解こうとは思わない場合が大半です。むしろ、第一志望校のレベルの問題を、早い時期から解き始めようとするのです。これでは、本当に自分にあったレベルの授業を受けることにはなりませんので、取り返しのつかないことになりかねません。当面は現在の授業を受け、本当にそのレベルの内容がマスターできているのかを確認してから、レベルを変えても遅くありません。目安は、予習の段階で何も見ないで解いて全問正解を繰り返すことです。

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