いざ! センター試験へ!!

さあ、いよいよセンター試験です。そして私大の一般入試も始まります。この1年を振り返ると、「毎日が充実していた」「勉強がはかどった」「十分な準備ができた」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、一方で、「あれをやっておけばよかった」「もっと早い時期から勉強をしておけばよかった」「もっと効率がいい勉強ができていれば・・・」などと考えている方もいらっしゃるかもしれません。つまり、受験生の誰もが、準備万端でセンター試験に臨めるとは限らないのです。でも、何もかも完璧にできる人はいません。「この1年、自分なりにやれるだけのことはやったはずだ」という自信をもち、ぜひがんばってきてください。試験前日及び当日の朝の緊張感・気持ちこそが、まさに今まで受験勉強をしてきた最大の意義であり、一番の人生勉強だといえるのではないかと思います。保護者の方や高校の先生、予備校の職員・講師、そして私も受験生を応援しています。

それでは、センター試験直前から終了後までについて、ぜひ確認してほしい点を思いつく限り挙げていきたいと思います。


1.センター直前〜当日まで

●高校または予備校で、「受験日程一覧表」といったフォーマットが配られたことと思います。これは、受験予定校の
 出願締切日・入試日・合格発表日・手続締切日を記入するものです。これを高校や予備校に提出したでしょうか?
 まだの方は、センター利用入試の日程も含めて書いた上で、早めに提出しましょう。尚、センター利用入試を受ける
 方は、点数によって出願校ががらりと変わる可能性がありますので、間際であわてないためにも、候補の大学を
 なるべく幅広く調べて書いておいてください。

●センター利用入試を受験する予定の方のうち、センター試験前日が出願締切日の大学分については、出願の準備が
 できているでしょうか? 既に出願済なら大丈夫ですが、まだであれば、必ず準備・確認を近日中に済ませ、間際
 ではなく、余裕を持ってなるべく連休明けまでには出願してください。

●「緊張して前日にぐっすり眠れる(早く寝付ける)自信がない」という方は、最後の手段として、前々日は遅く
 まで勉強し、前日に早起きし、そのまま昼寝をしないで過ごしてください。いやでも早く眠くなります。

●試験当日は、多少電車が遅れてもあわてなくてもすむように、試験開始の1時間前には試験会場に到着する
 ことを目標にして、それから逆算した時間に家を出てください


●手がかじかんで、動きが悪くなる心配があれば、試験会場にカイロを持って行くと便利です。

●細かいことですが、当日はシャーペンよりBあたりの鉛筆を何本か持っていく方がいいでしょう。マークする
 スピードが全然違うため、それだけでも時間を節約できます。

●満腹感は眠気を誘いますので、持って行く昼食は程々の量がいいでしょう。その代わりに、バナナやチョコレート
 など糖分の含まれるものを用意し、休み時間に補給すると、脳が活性化しますのでおすすめです。


2.試験本番中

●試験前までに、だいたいの時間配分を決めた上で臨み、試験中も「このペースを最後まで維持して大丈夫か? 
 遅れは出ていないか?」などを常に意識し、決めた通りの時間配分で進められるようにしてください。

●解く前に、先にサーッと大問・設問に目を通し、事前に決めた通りの順番で解いて大丈夫かを確認してから解いて
 ください。また、わからない問題や、時間がかかりそうな問題はまずは飛ばし、出来そうな問題から手を
 つけてください
。時間内に解くコツは、考える時間など、直接解答しない時間を極力減らし、出来る問題を先に
 片付けておくことです。正答率UPにもつながりますので、ぜひ「飛ばす勇気」を持ってください。

●マークシートには丁寧にマークしてください。模試の監督をやっていると、回収したマークシートの中には、
 「よくこれで平気だな」と思ってしまうほど、雑なマークをしている人がいます。センター試験に限りませんが、
 あまりに雑で、機械が読み取らなければ、当然不正解または無記入扱いとなり、誰も助けてはくれません。自己
 責任です。そんなくだらない失点だけはしないよう、気を付けてください。

●たとえわからなくても、直感でもいいのでとにかくマークシートを埋めてください。その直感は、今まで学習して
 きたことを、多少なりとも覚えていたからこそだと思いますので、もしかしたら正解かもしれません。

●隙間風が気になったり、直射日光が入ったりするなど、明らかに自分(や他の一部の受験生)だけが不利な条件が
 あれば、遠慮なく試験監督に申し出てください。主催者側も、いかに不備がなく、全員が同じ条件で受験できる環境
 を維持するかについて、常に意識して進行しています。ですのでこれは権利であり、わがままでも何でもありません。


3.試験終了後

●休み時間ごとに、終わった科目の見直しをしたり、帰りがけに友達と、「あの問題の答えって2だよね?」といった
 話をしたりするのは、はっきり言って逆効果です。やらないことをおすすめします。

●1日で全科目が終わる、私立文系の方たちはあまり関係ありませんが、自己採点は、全ての科目が終了してから、
 つまり月曜日にまとめてやる
ことをおすすめします。2日目の試験を前に、初日分の自己採点をして、もし成績が
 悪ければショックを引きずることになりかねません。

●センター利用入試を当てにしていたにもかかわらず、点数が思ったほどではなく、しかも上位志望校への手ごたえ
 がつかみきれないものの、でもあきらめたくないという人は、出願が間に合う「滑り止め校」をもう1校増やして
 ください。それでも合格すれば、気分は全く違います。行くかどうかは合格してから考えればいいのです。過剰の
 緊張感はかえってマイナスです。



それでは、気をつけて受けに行ってください。朗報を楽しみにしています。

inserted by FC2 system